桜が咲き乱れる中、
新1年生が体のサイズに見合わない大きいランドセルを背負って、
お兄さんお姉さんと手をつないで小学校へむかい。
まだ少し学生気分が抜け切れていない新社会人は、
初めての上司という存在に戸惑いつつも、
新しい場所で新しい日々を歩き始めていた。
そんなフワフワした時期は何日か前の話。
気づけば、陽春の候が光の速さで走り去り、
新緑どころか入梅の候がダッシュで近づいてきている昨今。
そんな「新」という言葉とはかけ離れすぎた旧社会人の私は、
平日だろうと休日だろうと関係なく、
自分の胃腸からパワハラで訴えられるかもしれないほど連日連夜
「春だから!新年度だから!」と、
訳の分からない理由で彼らを駆使し、
終わることのないエンドレス二日酔いの日々に明け暮れていました。
いつも通りの泥濘のような朝、
タイマー代わりにセットしていたテレビが着くと、
向こう側では、平昌オリンピック・フィギュアスケート連覇の
羽生結弦選手が地元仙台にて凱旋パレートを行っていました。
テレビからもガンガン伝わってくる、その人気、艶やかさ、オーラたるや
もう、ほんと王子様ですね、この人!
パレードでは10万人を超える人々が金メダル王子に向かって「おめでとー!」と叫んだり、
親戚でも無いのに「ゆづ!」と叫んだり。
警備に囲まれゆっくりとパレードが進む中、
金メダル王子は休むことなく笑顔で手を振り続け、
競技中に見せたポーズを披露して沸かせたり、
投げキッスで悩殺したり。
いや、しかし本当、すごいなこの人、キラッキラしとるな。
そのキラッキラの裏で想像できんぐらい大変だったんだろうなと思うと
親戚のように「ゆづ!おめでとう!」と叫びたくなりました。
ちなみにテレビ越しだけど、3回羽生君と目が合ったからね!
とりあえず、羽生君から「お前は、禁酒と運動をせよ。」を言われたような気がしたので
そのように従うことにしました。